日本神話を、知っていますか?
知っているようで知らない?よくわからない?
自分から探しにいかないと、現代の日本ではなかなか出会うことのない物語です。
その日本神話は、古事記(こじき)の上巻や日本書紀の1~2巻をはじめ、
各地の古い書物に記されています。
本によって書いてあることに違いがあるので、
このホームページでは、古事記を元に神話をお伝えします。
日本神話が書かれたのは約1300年前。
でも物語の舞台は、さらに昔。この世界ができたときから始まっています。
たくさんの神さまが登場しては、
泣いたり笑ったり、時には失敗したり・・・。
それなのに、今では神社に祀られていらっしゃるというのも、
日本の神さまのすごいところ。
今の時点で完璧な存在じゃなくても、
ここから変わっていけばいい、変わってゆくことができる。
まるで私たちにそう教えてくれているかのようです。
そんな感情豊かな神さまたちは、
日本の美しい自然や大地と結びついています。
太陽や月などの自然の神さまや、私たちの暮らしにまつわる神さま。
昔から現在まで、ずっと続いている存在。
人間は、決してこの世界の主役ではないし、
人間が生まれる前から存在する自然の中で生かされています。
だからこそ、いつだって私たちは一人じゃない。
自然の中に身を置いたとき、
神社にまつられている神さまの名前を探してみるとき、
日本神話のことを思い出してみてください。
この物語を通じて、様々なことを感じて、考えてみてください。
だって日本神話はただの「昔の物語」ではなく、
今もこの日本に生き続けている物語なのだから。
このウェブサイトでは、古事記にでてくる神様を
一柱も省略することなくご紹介しています。
(神様の数は「〜人」ではなく、「〜柱」と数えるのです!)
そのため、特に最初の物語は、
名前ばかりがでてきて難しいと感じるかもしれません。
でも、有名じゃない神様も、神様。
主人公として活躍しなくたって、神様。
それぞれに大切な役割をもっています。
こんなにたくさんの神様がいて、この世界に住んでいると思うと、
見慣れた風景が少しだけちがってみえてきませんか?
ぜひ、どんな神様かなと想像しながら読み進めてみてください。
また、このウェブサイトでは、
実際に古事記の中で語られている台詞は「」で、
それ以外のものは−で書いています。
気になった方は、ぜひ原文も読んでみてください。
物語は少しずつ増えてゆきます。どうぞ末長くお楽しみください。
■日本神話のおすすめ本はこちら
日本語 「古事記」(校注:倉野憲司、出版:岩波文庫)
日本語 「レッツ!!古事記」著:五月女 ケイ子 (ポプラ文庫) 英語 「The Kojiki: An Account of Ancient Matters (Translations from the Asian Classics) 」訳:Gustav Heldt フランス語 「Kojiki: Demande à ceux qui dorment 著:Yan Allegret 絵:Carla Talopp chez Gallimard-Jeunesse Giboulées
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